スポーツトレーナーの方へ(開発者より)

 本テーピング法(フィードバックテーピング法)の考案者であり、商品名ペインフリーテープの開発者である藤田は、柔道整復師であり鍼灸師でありまた按摩・マッサージ・指圧師の資格も有し、特に運動器の治療に関しては、40年近い臨床経験を有しています。
 またスポーツトレーナーとしても加圧トレーニングスペシャリストとしても長年のキャリアと実績を有しています。
 トレーナーとしては、格闘技を始めとして、女子バレー、陸上競技、野球など多くの種目の選手と関わってきました。
 長年に渡る治療家としての経験と、トレーナーとしての経験かあら得た結論の一つは、『治療とトレーニングはシームレスに繋がらなければならない』と言う事でした。
 今でこそ整骨院などの治療施設でトレーニングを標榜しているところも増えてきましたが、今から30年以上前にそんな事を主張している治療施設は殆どありませんでした。
 様々な運動器の傷害からリハビリテーションに移行する事は当然であり、リハビリの一環として筋力トレーニングが導入される事もまた当然の成り行きです。
 しかしアスリートを対象とするスポーツトレーナーの方々にあっては、傷害の予防や競技力の向上を目的として行う筋力トレーニングの他に、身体の機能を向上させる為のトレーニングやパフォーマンス向上の為のコンディショニング等も欠かす事が出来ません。
 そして、これらを突き詰めていくと、①骨格系(関節を含む)②筋肉系③神経系の3つの流れに分類する事が出来る訳です。
 ①の骨格系では骨格の位置関係が適正であり、関節の位置と動きが正常である事が重要ですし、②の筋肉系では関節の位置が正常であり、動きが適正であるために筋肉のバランスや働きや出力の大きさそして柔軟性が重要です。
 また骨格系全体としての姿勢を適正に維持するためにも、筋肉系全体のバランスが適正で無ければなりません。
 これらの条件が全て満たされてこそアスリートはどの種目においても最高のパフォーマンスが発揮できる訳です。
 そして骨格系、筋肉系の働きが適正に保たれる事を邪魔するのが筋肉の緊張であり痛みなのです。
 
 私がこのテープを開発したきっかけの一つは、鍼治療に変わる鎮痛効果の高い施術法を開発したいという事と同時に、いわゆるコリ(凝り)の言葉で代表される、筋肉の緊張をいかに緩和するか、と言う事にありました。
 日本の法律では、鎮痛効果を目的として特許を取得することができません。従ってこのテープの国内特許は、筋肉の緊張を緩和するということを目的としています。
 ただアメリカでは鎮痛効果のあるテーピング法として特許を取得しています。
 これらの効果に対しては、鎮痛の効果と同様にしっかりとしたエビデンスが出ています。
 極端な場合、過度に緊張した筋肉にこのテープを適切に貼ることによって、瞬時に緊張を緩和する事も可能なのです。
 また、このテープの効果は、単に貼るだけでは無く、貼ると同時にその部分の筋肉を運動させることによって、より一層の効果が上がるように作られています。
 例えば背中の脊柱起立筋と言われる筋肉に過度な緊張があり、軽い側弯の状態が見られる様な場合でも、脊柱起立筋の緊張の強いところに適宜このテープを貼り、ウォーキングなど、うねりを使う適度な全身運動を行うことで緊張がほぐれ、脊柱の形態が改善されることもあります。
 これ以外にもいわゆる肩こりの状態や首の痛みやコリなどについても、緊張の強いところを探り、適正にテーピングをするだけでごく簡単に肉がほぐれていく訳です。
 例えば、筋肉の緊張をほぐすということを前提に行うマッサージと、このテープの効果を比べてみると、マッサージにはある程度の時間がかかり、たとえ施術した時点で緊張がほぐれたとしても、再び運動などを繰り返す事で、また緊張が起こってくるということはよく知られています。
 しかしこのテープを使うと、短時間で緊張がほぐれるだけでは無く、テープが貼られてその効果を発揮している間は、同じ場所に緊張が起こってくることは殆ど無く、かなりの期間テープの効果は持続しています。
 つまりかなりの持続効果が期待できる訳です。
 また、マッサージによる揉み返しと言われるような炎症を起こす事もありません。
 トレーナーの方々がこのテープを自分の施術に取り入れることによって、今まで苦労していた選手の筋肉の緊張緩和や、関節の可動域を広げること等が比較的に容易にできるようになるのがこのテープの特徴です。