ペインフリーとメンタルヘルス
このペインフリーテープの名称はあくまで痛みからの解放を意識したネーミングです。
しかしこのテープの応用方法としては、メンタルな症状に対してもある程度の効果が得られる事を前提として開発されています。
と言うのも、軽度の抑うつやPTSDなどの症状はうまく誘導すると痛みや違和感などの身体的な症状に置き換え出来る事が判っているからです。
従ってこのテープの商品名はペインフリーですが、テーピングの技法がフィードバックテーピングメソッドと命名されているのはその為です。
フィードバックの由来は、身体の出す痛みや違和感などの情報から治療のヒントを導き出す事から来ています。
例えば精神的なストレスが身体に影響を与え、何らかの身体的な症状を生み出すことは知られていますが、抑うつ感を始めとする多くの精神的な症状は常に私たちの身体に影響を与え続けています。
この事を逆手に取って、精神的な症状を一旦身体的な症状に投影する事は超心理の世界の一部では既に知られています。
このフィードバックテーピングメソッドでは、精神的な症状を一旦身体症状(特に痛みや筋肉の緊張)として身体の一部に投影します。
すると投影された部分に、今まで無かった痛みや筋肉の緊張等の違和感が現れます。
そこでその違和感が消える、或いは軽くなる方向を探してテープで処理すると、場合によっては精神的な症状が緩和されたりリセットされる事が有るのです。
このメンタルな症状へのアプローチに関しては、残念ながらしっかりしたエビデンスはありません。
また今後もそのようなエビデンスを求める事は難しいと思います。
その理由はセラピスト側の技術的な要素と被験者(患者)側の協力的な態度の共同作業ががその効果を左右するからです。
しかしうまくいくと、問題を抱える方に対してカウンセリングなどによって精神的な負荷をかける事は殆ど無く、その問題に対するメンタルのリセットが完了し、憂鬱な症状から解放される事になります。
私はこのテープの開発の過程では、コリや痛みからの解放だけでは無く、メンタルな問題に関しても一緒に改善出来る様に進めてきました。
自分なりに実験も繰り返してきましたが、その時には身体的症状と精神的症状をごちゃ混ぜにしても60%程度の有効性を確認する事が出来ました。
被験者にはのべ100人以上の方々に協力していただきましたが、一人一人にかける時間が短い中で実施したにしては有効性は高かったのでは無いかと自負しています。
但しメンタルな症状と言っても、統合失調なども含めて、どんな症状にでも効くと言う訳ではありません。
従って今の段階で対象となる症状は、軽度の抑うつ感、軽度のPTSD、軽度のパニック障害と言った軽度の精神症状であり、その症状の原因が本人に特定できるものほど効果は高くなります。
もしこの様な方法に関心を持ち、学んで見たいと思われた方は是非『シンセティック代替療法学院』のホームページをご覧下さい。